わらの暮らし

「奇跡のリンゴ」の映画観て来ました!

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こんにちは。船越康弘です。

3日前、「アホ祭り」の打ち合わせに神戸に行った際、てんつくマン尾崎里美さんが、「奇跡のリンゴ」の映画の話を熱くあつく興奮しながら、そして何度も何度も涙目になりながら話してくれました。
てんつくマン曰く、「パーフェクトの映画だ!」
映画監督でもあるてんつくマンがそこまで言い、
尾崎里美さんは「私が見た邦画の中ではNo.1!」

尊敬する2人が同時にそこまで言うのならと観に行って来ました!

木村さんの本はほとんど読んでいるし、講演は10回以上、NHKのプロフェッショナルも何度も観ていたので、本当はこの映画にあまり興味はありませんでした。

最近体調不良で家に引きこもっている84歳の母を無理やり連れて映画館へ行きました。
駐車場から映画館までのわずかな距離にもかかわらず、
「足が痛い、車イスはないのか、杖はないのか」と不機嫌で歩く事さえおっくうだった母が、映画を観終わったら、
「せっかく街に出たので買い物をしたい」とスタスタ歩くようになっていました。

私もひさびさに母と共に泣きました。

人間の決意・覚悟・あきらめない生き方。
自然とは、自然に対する心からの畏敬と感謝。
自然と人間の共存共生、そして何より今ここをどんな状況でも信じあう家族の愛と信頼。
人が人として生きる意味すべてが、木村さん家族の生き様の中にありました。

私自身、28年前にこの「わら」に入植した当時のことが一気に想い出されました。
私自身自分の夢を追い、1年間無収入の時代の辛さ、ひもじさ、
その上よそ者に対する軋轢・いじめ・無農薬栽培に対する誹謗中傷・生活用水の差し止め。
木村さんほどではないけれど、妻・かおりや子供たちにも随分辛い想いをさせてしまいました。
しかしそんな大変な時もかおりは、
「お父さんならきっと乗り越えてくれる」と揺るぎない絶対の『信頼』をしてくれました。
まだ小さかった長男・謙雄は一時激やせしてしまいましたが、いつも私の仕事をおもしろがって、畑仕事も大工仕事も山仕事も離れず笑顔でどこにでもついてきてくれました。
よちよち歩きだった次男・耕太も、玄米と近所でもらった野菜だけの食事を、
「おいしい、おいしい」と本当においしそうに満面の笑顔で食べてくれました。
子供達の笑顔からたくさんのエネルギーをもらいました。
私の田舎暮らしをもっとも反対していた両親も、なにも批判めいた事は黙して年金暮らしにもかかわらず、毎週弁当持参で片道2時間かけて畑の草取りや子守に通ってくれました。
何があってもかおりと両親は私を信頼してくれました。

尾崎里美さんがいつもおっしゃっています、
「最高の子育ては“信頼”だと思います。」と。

子育てだけではなく、夫婦も親に対しても他の人間関係もすべては「信頼」なのでしょう。
そして自分自身の命に対する無条件の「信頼」、
生きてるだけで百点満点、
そんな事をいろいろ沸きあがらせてくれた映画でした。

近いうちにかおりや子供達、そして研修生ともう一度観に行きます。
そしてかおりと謙雄・耕太・藍に
「ありがとう」を伝えます。

3年前に初めててんつくマンに出逢った時にいただいた言葉です。

       いっぱいいっぱい助けてもらった
       支えてもらった
       ありがとう
       そのありがとうの言葉がはずかしかっただけ
       その中にいつもあったありがとう
       これからはさらにありがとう

かおりさん、ありがとう。
謙雄、ありがとう。
耕太、ありがとう。
藍、ありがとう。
お父さん、ありがとう。
お母さん、ありがとう。

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