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籾殻くん炭づくり!

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籾殻(もみがら)くん炭とは。。。

籾殻とは、精米のときにとれる米の外側についた皮のこと。
この籾殻を400度以下の低温でいぶし、炭化させたものが籾殻くん炭(たん)です。

籾殻くん炭は、天然の土壌改良資材としてガーデニングや農業の現場で活用されています。

籾殻くん炭...成分や効果は?

1.保水性、通気性、排水性の改善
くん炭はなんと重さの680倍という信じられないくらいの水分を吸収すると言われています。くん炭を入れると、水もちが良くなるだけではなく、表面にたくさんの穴が開いているので、通気性や水はけもよくなり、ふかふかの土になります。

2.土壌の微生物の増殖
土に加えて水はけや通気性をよくすると、植物によい影響を与える土壌菌と呼ばれる微生物が住みやすい環境を作ることができます。土壌菌が増えて活発に活動することで、畑全体がエネルギーに満ち、生きているということを体感。植物の成長も促されます。

3.酸性を中和する
多くの植物の生育に適正なpHは中性。植物を栽培するためには土壌のpHを適正な値に調整しなければなりません。
植物の灰は、水に溶かすと強いアルカリ性になります。その性質を生かし、籾殻くん炭は、酸性に偏りがちな土壌を、中性に中和します。

4.消臭
脱臭炭のように、においを吸着する作用があります。腐葉土や堆肥と一緒に使うと、いやなにおいを消してくれます。

もともと、わらの畑は赤土で、粘り気が多く排水が悪い上に乾くとカッチカチになってしまう土でした。くん炭を使うようになって、徐々にふかふかの土に変わってきています。

自然はとても正直!!!
手をかけた分だけ、愛情を込めた分だけ、必ず帰ってきます。宇宙のゴールデンルール 『出したものが返ってくる!!!』

畑仕事をするたびに教えてもらっています。

もみ殻を使った、籾殻くん炭が利用されているのは...なぜ?

それは、日本人の主食がお米だから。
かつて、大切な農業資産だった籾殻。それが、今では処理に困る産業廃棄物扱い。
籾殻くん炭は、稲作の廃棄物である「もみ殻」の有効な活用方法なのです!

 

自然な暮らし、農的な暮らしを楽しもう! ~籾殻くん炭を作る~

あるものを全て無駄なく使い切ってその土地で循環させていた時、環境に大きな負荷をかけることなく、安全で豊かな暮らしがありました。
科学技術の発達とともに、私たちは今のこの便利な暮らしを手に入れました。
しかし、日々の暮らしの中に自然を感じることや、自然に対する畏敬の念や感謝という感情を忘れがちになってきたように思います。
便利・豊か・快適な生活を手に入れることと引き換えに、自然とのつながりの中で得られる安心感、生かされて生きている実感が希薄になってきているのではないでしょうか。

  • 薪でお風呂沸かす。
  • 薪でご飯や釜炊きうどんを炊く。
  • 草や枯葉で堆肥を作る。
  • 稲や麦・蕎麦を自前の堆肥やくん炭で栽培、天日乾燥して石臼で粉にして手打ちうどんやそばを楽しむ。

手間も時間もびくりするほどかかり、経済効率はとてつもなく悪くなりますが、丁寧な暮らしを心がけることでゆるぎない安心感が手に入るような気がします。自然な暮らし、農的な暮らしを目指さなければならないという義務感からではなく、それ自体を楽しむ。その積み重ねの中でじんわりと湧いてくる幸福感を実感する1つの手段としてくん炭作りを楽しんでいます。

【準備するもの】
1.よく乾燥させた籾殻
籾殻は、稲刈りが済んだこの時期にもらいに行きます。
籾から玄米に精米をしている精米所へ。
もらってくるのは、軽トラ20台分!!! た~っぷりもらってきて、倉庫で保管。
時間のある時に、少しずつ、くん炭作りをしています!

2.木材(薪、ワラ、枯れ草など)

3.新聞紙

4.マッチ or ライター

5.水

6.くん炭器・亜鉛の貯蔵缶

【作り方】
1.木材を籾殻の量に合わせて積み上げ、火をつける
2.木材の上にくん炭器をかぶせてその周りに籾殻を盛る

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3.表面が黒く炭化しはじめるまで待つ

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4.すべて黒く炭化したら、大量の水をかけて完全に火を消す
5.しっかりと乾燥させる

 

30年前、このわらに入植した当時は、昔ながらの方法で、畑や田んぼの露天で円錐型の山を作ってしていました。
風が吹くと飛んでしまうし、空気に触れる面積が多いため、ちょっと油断すると角から灰になってしまい、めったに成功しませんでした。
10年位前においしいトマトを作ることで有名な近所のお百姓さんのところで、亜鉛の貯蔵缶でのくん炭作りを教えてもらいました。
それ以来失敗することなく安定して作っています。

わらでは、このくん炭を稲の苗床に20~30%、野菜の苗には10~15%ぐらいの割合で入れていますよ!

 

わらで体験しませんか?

~自然な暮らし 農的な暮らし 自然とのつながり~

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