健康になりたい!なろう!と考える前に今こうして生きていること。
この当たり前に感謝すること。
その具体的なわかりやすい手段として「重ね煮」と言う料理法がある
重ね煮と出会って42年が経ちました。
私の人生の3分の2以上を重ね煮と共に歩んできたことになります。
今の私の充実した幸せの暮らしのベースにはいつも重ね煮がありました。
妻かおりとの出会いも20代の頃から始めた料理教室のアシスタントとして手伝ってくれたのが始まりでした。
そのかおりは婦人科系が弱く何人もの専門の先生から妊娠出産は無理と言われて続けていたにも関わらず3人の子供に恵まれました。
これも重ね煮を軸にした穀物菜食のお陰だと感謝しています。
重ね煮の創始者小川法慶先生に出会い、重ね煮に出会ったおかげで間違いなく私の人生は導かれるように良い方向に進んでいきました。
小川先生は料理を通して人としてのあり方、生き方を追及された方でした。
また、小川先生との出会いによって、私の料理に対する接し方、考え方が大きく変わりました。
今まで私が学んだ料理の先生や料理の本には、どのようにして作るかと言うハウツーが中心でしたし、食用の世界では健康のために病気を治すための方法、そして効果効能が強調されていましたが小川先生は
ということをよくおっしゃっていました。
のだと教えてくださいました。
まず自然の恵みに「ありがとう」
小川先生は料理を教えてくださる時に具体的な方法はほとんど教えてくださらず、常に人としてのあり方を示し続けてくださいました。
が先生の口癖でした。
だから、まず自然の恵みに「ありがとう」
一生に一度しか出会えない食材の命に、
- 失礼のない様に出会い
- 失礼のない様に料理し
- 失礼のない様に食べさせていただく
- そして、失礼のないように生きる
まさに自然と人の命の一期一会なのです。
自然によって生かされ生きる命を実感すると、安心して自由な人生が送れる。同様に、マクロビオティックの創始者、桜沢先生が人は何のために生きるのか次の様におっしゃっています。
食の事を生涯を通して伝えた桜沢先生のこの言葉の中に
何をどう食べるかという方法論はなく人としてどう生きるのか、人としてのあり方を私たちに問いかけているのではないでしょうか。
小川先生から私に渡された料理の教科書は道元禅師の書かれた典座教訓という本でした。典座というのは禅寺での料理番のことで禅寺最終段階としての修行の場が「料理を作る」ということです。
その指南書が典座教訓なのです。
小川先生の所で内弟子として寝食を共にさせていただいたことで、
事実や料理法としての重ね煮ではなく生きる軸そのもの。
まさに
「食べ物変えると運命が変わる」「人生イメージ通り」
ということを確信として受け取らせていただきました。
20歳と言う若い時に小川先生と重ね煮に出会ったおかげで
その後の私の人生は奇跡の連続と呼べる本当に素晴らしいものになりました。
このことについてはまた改めて書かせていただきます。