晩秋から冬にかけての野菜は霜に当たると甘くなり、旨みが増します。
今の時期、大根、蕪、白菜、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー畑にある野菜は、朝はもちろんのこと、今日のような寒さだと1日中凍ったままです。
でも、この凍った野菜はまた一段と甘さが増しておいしくなります。
スーパーに売っている冷凍野菜は味気ないのに畑で凍った野菜は、おいしいし、凍っても不思議なことに組織が壊れていません。
畑の野菜は凍っても根っこが大地と繋がっているからなのでしょうか?
とにかく自然はうまい。
我が家の昨晩のおかずは、野菜のすき焼き。
かおり・『お父さん、今日はすき焼きにするから白菜採ってきて』
私・ 『はーい、分かりました。あ、そういえばうちの畑の白菜は全部食べたよ。』
かおり・『 じゃー 訓さんの畑にあったからもらってきて』
私は鎌を持って隣の訓さんの畑に白菜をもらいに行きました。
午後3時だというのに白菜はバリバリに凍ったままでした。外葉を取って中身は台所へ。
外葉はにわとりのえさにしました。1時間後・・・
かおり・『 そういえば蕪も使うから採ってきて』
私・『 はーい、でもうちの畑の蕪は小さいからまた訓さんの畑でもらってきまーす。』
そのまた1時間後・・・・・
かおり・『 ねぎも足りないから採ってきて』
私・『 もう外は真っ暗だし、ねぎがなくてもいいじゃん』
かおり・『 今のねぎは一番おいしい時期だし、あったほうがいいとおもうけどな。』
私・『 はーい、分かりました。』
私は、真っ暗で凍りつく寒さの中を懐中電灯を片手に我が家の畑にねぎを採りに行きました。
ねぎは凍ってカチカチなのに、引っこ抜いた瞬間、ねぎと土のかおりが一面に広がりました。
あっ、ねぎは生きてる!
おもわず、ありがとうございますと声をかけさせてもらいました。
帰り道、夜空を見上げると空には満点の星が輝いていました。
外が寒かっただけに家の中に入った時の暖かさはとても心地がいいものでした。
そしてすぐにねぎのいっぱい入った我が家特製肉なし野菜のすき焼きをおなかいっぱい食べました。
昆布だしにしょうゆと甘酒で割り下を作り、ねぎに白菜、たまねぎ ジャガイモ、糸こんにゃくと豆腐、それに高野豆腐、くるま麩。
冬野菜のおいしいこの時期、我が家にはなくてはならないメニューです。